NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

怠けのレンチン術師

 

よいこのみんな!こんにちは!はっしー30分くらいクッキングのはじまりだよ!!!(はっしー30分くらいクッキングとは手抜きするためにレンチンを使っているのになんだかんだ途中から手が込んで来て30分以上調理時間がかかってしまう料理コーナーのことだよ!)さて、今日は最近はっしーお兄さんがハマっている無水カレーを作っていくよ!よいこのみんなもこのブログをちゃーんと読むと簡単に作れるようになるよ!!

 

 

 

まず、今日用意した食材はこちらだよ!!

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たまねぎ、なすび、とまと、おくら、ごーや、ぶたにく、ジャワカレーだよ!そろそろ夏も本番ってことで夏野菜をいっぱい買ってみたんだ!カレールーはもちろんジャワカレー!もしジャワカレー以外を間違えて買ってしまったよいこのみんながいたらぶちころすよ!

 

 

最初にたまねぎをてきとーな大きさにてきとーに切っていくよ!目がしみるけどがまんしよう!ちなみに上の写真だとたまねぎは3個あるけど今回はっしーお兄さんがそのうち何個たまねぎを使ったのかは秘密だよ!そんくらい自分で考えようね!たまねぎを切ったら食欲が失せそうな色をした耐熱容器に入れていくよ!

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次はお肉を適切な大きさに切って容器に入れるよ!みんなは適切って言葉わかるかな??もし分かんなくても決して辞書で調べたりしないで自問自答を繰り返していこうね!あ、自問自答もわかんないか!これだからガキは嫌なんだよね!

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いままでとおんなじ感じでなすび、ごーや、おくらを順番にいれていくよ!ごーやが嫌いなよいこのみんなは一度ゴーヤチャンプルをビールと一緒に食べてみるといいよ!適度な苦味をビールののどごしで流し込む、これが最高なんだ!あ、できれば食べる前にじぶんの限界までサウナに入っておくといいよ!

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これらの具材を入れ終わったらジャワカレーを細かく刻んで入れていくよ!この時に決してジャワカレー以外を入れないこと!さっきも言ったけど間違えてこくまろとか入れやがったらぶち殺すぞ。

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ここまでできたらいよいよ最後の主役、とまとをいれていくよ!とまとも適切な大きさに切って容器に入れていくよ!この時にとまとの水分が逃げないように注意しよう!

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実はこんなにいっぱい具材を入れると、途中からやべえなコレって思ってたけど、こーんなに容器からはみ出してしまうんだ!でもインスタ映えはしそうな感じだから大丈夫!あとは根性で蓋を閉めよう!

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はっしーお兄さんくらいに肝が座った男になるとこのくらい簡単に蓋を閉めれるようになるよ!やっぱり根性は大切なんだね!みんなも困っている友達を見かけたりしたら、根性が足りないって言ってあげようね!
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ここまでできたらあとはレンチンするだけ!20分くらい電子レンジにぶち込もう!!

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ちなみにこの電子レンジはお兄さんが大学生の頃の授業でCAD化してるよ!みんなもこのくらいできるようになろうね!!

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さて、20分経ったお鍋の様子はこんな感じだ!!あれれ…??トマトが無理矢理圧縮されてるのもあってなんだか美味しくなさそうだね…。。でもちゃんと混ぜてみると…!

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ほら!めちゃくちゃ美味しそうでしょ?そうだよな?なぁ!オイ!!

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あとは炊きたてのご飯に盛り付けるだけ!これで完成だ!!

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食べてみた感想は……、、おしえな〜い!知りたかったらみんなも自分で作ってたべてみよう!!それじゃ今日はここまで!みんな!それなりに元気でね!!

 

 

夜行列車に乗って

 

「夜行列車に乗って」

東京都墨田区在住 林トミ子さん(76)

 


まだ私がうんと若かった頃、上野駅の14番線ホームが恋しくて仕方がなかったのです。年末年始の間に帰省していた彼が帰ってくるのを待ち遠しく思って、ずっとホームの前で掌に白い息を吹きかけながら待っていたくらいに。当時は夜行列車がよく走っていたもので、東北から彼を乗せてやってくる夜行列車をいつもより早起きして待っていました。夜行列車が出発していく夜はとても寂しいのに、やってくる朝はどうしてこんなにも眩しいのでしょうか。もう目はあまり冴えてはいませんが、その時の朝日のことは未だに鮮明に覚えています。

毎年1月4日に彼は上野駅の14番線ホームに降りてくる。それを今か今かと待つ私。そんなことを数回繰り返したのち、いつしか私は彼と夜行列車に乗るようになりました。がたんごとん、と列車が大きな音をたてる度に「あぁ、彼はこの音を聞きながら一人で夜行列車にのっていたのかしら」と思って、寝そべった彼の横顔を眺めていました。それも数回繰り返したのちに、今度は三人で夜行列車に乗るようになりました。彼とよく似た瞳をしたやんちゃ坊主が静かに寝てくれないものですから、何度も周りのお客さんに謝ったのも今ではいい思い出かもしれません。

それから長い長い時間が経った後、彼も、夜行列車もいなくなってしまいました。そして今では当時のやんちゃ坊主が私を飛行機に乗せてそこへ連れていってくれます。がたんごとん、はもう聞けないのだけれど彼が眠っている場所に近づけば私の胸もがたんごとん、と少し変な音で高鳴ってゆく。もう私もこの胸の鼓動がいつまで続くのか分からない歳になってしまいましたが、どうか彼のもとへは夜行列車で行きたいと夢見ています。

生命の創造、そして殲滅

 

 

 

生ゴミ

いのちやどりし

コバエかな

 

これは2018年の6月初旬に俳人(廃人)の橋本一茶が詠んだとされる俳句である。普段はあまり料理をしないため、珍しく料理をすると生ゴミの処理が疎かになり瞬く間にコバエが湧いてしまう様を描いている。また、冬の間はどんなに雑に処理をしてもコバエなど湧かなかったものの、今では驚くほど簡単にコバエという生命を創造することができ、季節の変わり目を感じている、という風に捉えることもできる。この俳句の注目すべき点はコバエが発生したにもかかわらず、おおらかな心持ちでそれを良くも悪くも大観している様子がうかがえることである。本来であればコバエというのは非常に醜い存在であり、一刻も早く殲滅していまいたいもの。しかし、橋本一茶はその広い心とあまりに雑な生活感でもってしてそれすら"生命の創造"という非常に高い次元で捉えているのである。彼は人々にコバエを通して広い心を持つよう訴えかけているのではなかろうか。

 

 

 

 

 

 


めんつゆで

一匹残らず

駆逐せよ

 

こちらも同年の6月に橋本一茶が詠んだ俳句である。この俳句は一見すると先ほどの主張とは異なり、めんつゆトラップで自ら創造したコバエを殲滅すべき、という風に捉えることができるが、彼が生前記していた日記(古金玉集)には趣き深い記述が残されていた。

"創ったものは終わらさなければならない"

彼の生きていた時代から察するに未来の見えない年金制度やとどまることをしらない増税、そして人民の社畜化など様々な問題が彼を、当時の人々を悩ませていたに違いない。その中で彼はどれも全て過去に人間が創ったもの、であればそれを殲滅させる必要もまた人間にあるのではないかと考えたようだ。その手始めとして自ら創造したコバエを自らとめんつゆの手によって殲滅すべしと捉えたのである。また、コバエに対してもこの閉ざされた閉鎖空間で生きることの一体何が幸せであるのか、自問自答を繰り返し、最終的には死を与えたようだ。残酷なようで慈悲深い決断である。その後の彼はテクノブレイクによってその一生を終えたと伝えられている。死の発見が遅れたため、彼の死体にはコバエが集まっていたようだ。死してなお創造する、彼のアイデンティティーがそこには満ちていた。

 

 

 

 

 

季節は巡り巡って

 

 

 

冬が終われば、春が来て。春が終われば、夏が来る。というように僕ら日本人はずっとこのループの中で生活をしている。地球のどこかではずっと夏の人たちやずっと冬の人たちもいる。けれども僕らは春夏秋冬ループの中でぐるぐると生きている。それぞれの季節のいいところもあれば悪いところもある。人によって好きな季節もまた違う。

今日もまた夏が始まろうとしているのは肌で感じ取っていたけれど、すぐに終わってしまうことも知っている。それが嬉しいか悲しいかは人それぞれ。ちなみに僕は悲しい派。

 

 

 

 

 

 

 


子供の頃は夏なんてとても長いものだと思ってた。ラジオ体操、学校のプール、夏休みの宿題。やりたいこともやることも多かった。親戚のおじちゃんに山に連れて行ってもらって、あけびを取りに行ったりもしていた。親父は海にキス釣りに連れて行ってくれた。どれも初めてのことばかりだったから鮮明に覚えているし、いい思い出だ。夏はこんな初めてのことがいっぱいあったからとても長く感じたし、好きだった。

けれども歳を重ねていくに連れて必然的にそうした体験は少なくなっていくし、夏の体感時間も短くなっていった。今の僕だと夏といえばクーラーとビール!いやぁ、まだまだ若いけど歳を取ったと自分でも思える。

 

 

 

 

 

 

もう少しよく考えてみると子供の頃は夏といえば?の問いにプールとかスイカとか答えてたと思うけど今だと"暑い"しか思い浮かばない。昔と比べてどんどん抽象的になっていっている。それが良いのか悪いのかは知らないけれど、きっと僕はどんどん無関心になっていっているんだと思う。

これは僕に限ったことではないけど、大人は誰しもやらないといけないこととか、向き合わないといけない現実とか、そういうものがどんどん増えていくのだと思う。そしてそれは大抵季節なんて関係ないものだと思う。そういう世界の人からすればイレギュラー要素の"季節"というものは邪魔にしかならないのだと思う。それに季節なんて繰り返しすぎて飽きてしまうんだろう。

 

 

 

 


毎年、同じループの中にいればそのうち無関心になるのも仕方がないことだと思う。だけど今流行りの"人生をどう生きるか"という点についてはどうだろうか?(ちなみに僕はこの本読んだことないです。すいません。笑。)きっと繰り返していく内に色んなことが分かっていくっていう体験は誰もがしたことがあると思う。例えば僕なんかだと、プリンスの曲を聴き続ける度にえっ!っていうような発見をよくしたりする。そうしてより一層プリンスが好きになっていくのだ。他にも昔は苦手だった食べものを久し振りに食べたら好きになってた!とか。チョコミントを歯磨き粉としか昔は思ってなかったのに今になって本当の美味しさに気づいた!的な。笑。

 

 

 

 


こんな感じできっと目を向ければ繰り返しの日々の中で見つかる面白さや楽しさ、反対に悲しいこともいっぱい見つかると思う。季節というのはそういった体験の宝庫なのではないだろうか。目の前の現実も大切だとは思うけれど、そうした何気ない瞬間とか、気づいたら過ぎ去ってしまうものをどれだけ味わえるかで人生も少しずつ変わって行けるのだと思う。

そんなことを今年初めて出した埃だらけの扇風機を掃除しながら思った、2018年の初夏。今年の夏は風情豊かに暮らして行きたいと思うので、みなさんよろしくね!ぜひともキャンプにいこう!🏕

仮想OL時子さんの嘆き 〜新人くんと無言のランチ編〜


給湯室から「ベゴッ!」って音を聞くたびに「またか」と思ってしまう。最近の男の子って見かけによらず料理が上手だったりするものだと思っていたんだけれど、どうやら彼は違うみたい。ペヤン君。私は心の中で彼をそう呼んでいる。その名の由来はもちろん彼が毎日お昼に食べてるペヤングから。

 

 

 

「そんなの毎日食べてたら体壊すわよ~」

弊社の女子社員の巣窟である事務・経理部門、通称"大奥"のボスの熊谷さんが今日もそんなこと言いながらペヤン君に面倒見の良さそうな女アピールをしていた。40手前の独身、彼氏なし、化粧キツめの熊谷さんは果たして彼に振り向いてもらえると本気で思っているのだろうか。それとも本当に面倒見がいいのか。どちらにせよペヤン君は意に介さず「これが好きなんですよ、食べます?なんなら熊谷さんの分も買ってきましょうか?」と強烈なカウンターをお見舞いした。

 

 

 

 

 

 

そんな彼を見続けてもう1ヶ月が過ぎた。私の中ではどんどん彼の存在が大きくなっていく。いや、詳しく言えばペヤン君ではなく"ペヤング"が気になり始めている。私は普段は自分で作ってきたお弁当を食べているのだけど、たまに朝起きるのがめんどくさかったりして果てしなく嫌になるときもある。そんな時にどうしても脳裏に浮かぶのはペヤング。お湯を注いで3分待つだけ。嗚呼、なんと楽なんだろうか。それに私は子供の頃からあまりカップ麺というものを食べたことがない。だから余計に気になってしまう。分かるのはお昼にペヤン君の席から漂う匂いだけ。そしてあれを食べると周りの人にとても迷惑がかかるということ。

 

 

 

 

 

 

 


"躊躇"

私の心はずっと踏みとどまっている。こんな些細なことで。くだらない。お昼にペヤングを食べるかどうかなんて。食べたければ食べればいいじゃない。けれどもーーー

"プライド"

20代OLとしての誇りや羞恥心が邪魔をする。もし突然私がペヤングを食べたりなんかしたら。きっと誰もが私とペヤン君の関係を噂する、そして何よりペヤン君が唖然とする。きっとそうなってしまうだろう。それに"大奥"でも大人しめのキャラとして生きてきたのに翌日から実は大胆な女としてキャラチェンされてしまうんだろう。

 

 

 

 

 

 

結局悩みに悩んで私が出した結論は"たまたま寝坊した日に隠れてペヤングを食べる"というもの。結局食べたとしてもバレなければいいのだ。こんな簡単なことも気付かなかった私は自分自身を恥じた。何が"プライド"だ。カッコつけていた自分が何より惨めだ。自問自答し、反省を繰り返していくうちに私は眠りについた。

 

 

 

 

 


次の日ーーー

寝坊した。

体が、血が、細胞が、ペヤングを欲している。もうペヤングのことしか考えられない。お昼が待ち遠しい。バッグの中に眠っているペヤングを誰にも見られないように気をつけながら仕事を進めていく。

そして、12時。

私は分厚いナイロン袋で覆われたものを持って給湯室へ急ぐ。蓋を開けポットからお湯を投入。そして遭遇。はい、どうもこんにちはペヤン君。

 

 

 

 


頭が真っ白になった。やはり私は愚かだった。"大奥"のメンバーのことばかり考えていて大事な人のことを忘れていた。そうだったよな、ペヤン君。君は絶対ここにくるもんな。冷静に考えればわかることだった。もういいよ、終わりだ、殺してくれ…。そんな目で彼を見つめたところで意味はなかった。

「えー!時子先輩もペヤング食べるんですかー!」

口にメガホン付いてるんじゃないかってくらいのでかい声が給湯室に、廊下に鳴り響く。まずい、このままでは"大奥"にバレてしまう。まるでライオンに狙われた草食動物のように辺りを見渡し、そしてペヤン君の手を取り会議室へと猛ダッシュで逃げ込んだ。

 

 


そうして数秒後、本当に終わった…と確信した。恐る恐る振り返るとそこには唖然としたペヤン君がいた。手にペヤングがかかっていた。けれども、

「一緒に、たべよ?」

精一杯の可愛さを振り絞って喋りかける。

「はい…。」

まるでサバンナで袋小路に追い詰められた草食動物のような返事。私もライオンだったのだ。

 

 

 

 

会議室で2人きり、ペヤングを食す。もう味なんて分からない。ただ言えるのは

「誰にもこのことは喋るんじゃねえぞ?」

「はい…。」

圧倒的な主従関係がここに結ばれたことだった。赤い糸なんかじゃない、ペヤングの麺で何重にも絡み合った歪な関係がここに生まれた。

 

 

 

 

(P.S.  午後からの会議でなんか部屋が臭いというクレームがありました)

糞の名は

 

例えば就職活動などで「あなたの短所はなんですか?」と聞かれれば迷いなく「お腹が弱いところです。」と答えたくなるほど僕はお腹が弱い。なんというか緊張したり長時間トイレに行けないような状況になるとほぼ100%強烈な腹痛が襲う。
額を流れる冷や汗、下腹部をさする左手、そしてマックスパワーの肛門。何度経験したことか。そんな僕の最大の敵は電車。特に満員電車は天敵である。車内でのガス攻撃により幾度もテロを起こしたことがある。幸いにも自爆テロまで発展したことはまだないが、正直時間の問題であるとひしひしと感じている。

 

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1月の中旬、普段電車にあまり乗らない僕はバイトのために朝の満員電車に揺られていた。腸も揺れていた。なんかもう電車乗る前からこれはアカンやろなぁ〜って雰囲気は漂っていた。分かっていた。全部。曲がりなりにも22年の経験値が蓄積された僕はそんなバカじゃない。賢い僕はすぐに電車を降りた。
"雰囲気で察しろ"
肛門担当大臣が総司令部に迅速な対応を要求し、僕はそれに従った。
この経験に基づいた対処により僕はスッキリできた。ええ、とても。

人間というのはスッキリするととてもいい気分になる。そして調子に乗る。調子に乗ると色んな考えが頭に浮かんで来る。腹痛時には考えられないほどのクリエイティビティーを手にした僕は再び乗った満員電車でこんなことを考えた。考えてしまった。
"僕は無敵"
肛門になんのプレッシャーもない僕は無敵。そう、たとえ人身事故で電車が止まったとしても無敵。そんなことを考えた。考えてしまったのだ。

 

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その考えが浮かんだ瞬間に下腹部に妙な緊張感が走る。勝って兜の緒を締めよとはよく言われるが、本当に締めるべきは肛門であったのだ。
案の定自ら生み出したプレッシャーにより猛烈な腹痛が再び僕を襲う。
その瞬間、「ピ ピ ピ ピ ピッー!」
電車の緊急停止音が車内に、そして僕の腸内に響き渡る。まもなくして、
「この電車は前の電車で発生した人身事故によりしばらく停止致します。」
という車掌からの死刑宣告が僕に下った。


糞の魔の手から逃げるためには幾らかの手段がある。例えば発想の逆転。
"逆にお腹痛くないんじゃね?"
と自分に言い聞かせマインドコントロールすることによって腹痛から脱する。これは非常に高等な技術であるため長年の経験が不可欠である。いきなりやろうと思ってできるものはいない。もしそんな人がいたとすればそれは天才である。うんこの天才。
長年の経験を有する僕はマインドコントロールでの解決を図った。僕のお腹は痛くない。痛くない。痛くない。時には赤ん坊をあやすように、時には親の仇を討つかのように、いろんな表情で語りかけること約500回。やっと腹痛は治ったのだ。というか電車が動き出したのだ。頭の中で尾崎豊が歌い叫ぶ。
"この支配からの卒業〜っ!"

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こんな糞みたいな経験を糞のようにしてきた僕は糞が大嫌いだ。とても憎んでいる。糞ほど憎んでいる。
けれども相手を憎むことは誰にだってできるし、その憎しみが新たな悲しみを生むことなんて人類の歴史上どれだけあったことか。中東諸国では毎日のように血で血を洗う戦いが起こっている。その結果無実の子供たちがたくさん犠牲になっているという悲しい現実もある。僕は彼らから学ばなくてはならない。糞を糞ほど憎んで、糞を糞で洗うような戦いを避けなければならない。僕は生まれ変わりたい。糞を心から愛せる人間に。

 


じゃあ一体どうすればいいんだろう?一晩中悩んだ結果、僕は名前をつけることにした。糞の名を。
多くの人がペットに名前をつけるように僕も糞に名前をつける。そう決意した日の朝、僕はうんこをした。いや、もうただのうんこではない。彼の名は"鍋太郎"
勘のいい皆さんならなんとなくその理由もわかってくれるだろう。
強い決意とともにこの世に生を受けた鍋太郎は僕が大のボタンを押すと同時に虚しくもブラックホールへと吸い込まれていった。
あぁ、この世界に愛なんて存在するのだろうか?いつまでも僕は信じていたい。

 

(和歌山県の下の方を走る電車の中で執筆。ちょっとおなか痛い。)