NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

Wi-Fi回線より祈りを込めて

 

死んだ。Instagramでずっと見守ってきた猫が死んだ。彼女は元野良猫でこれまで暮らしてきたのだが、晩年に現在の飼い主に拾われ、その一生を終えた。色もはっきり言ってしまえば汚い茶色で、毛並みもまったく整っていない。醜い猫だ。けれども毎朝、Instagramで更新される彼女の生存報告にほっとする自分もいた。理由はわからないけど。

 

 

 

 

亡くなった際に飼い主の報告の文章に少し気になるところがあった。

「○○ちゃんはお空に還りました。」

最初は何気なく見過ごしていたけれど、よくよく考えれば変だな、と思うところがある。もちろん宗教観にもよるのだが、少なくともこの日本では人間や動物(野菜とかわからんが)が死ぬとその魂のゆくえは知らずとも、とりあえず空に昇っとけ精神があると思う。

芥川龍之介の小説、蜘蛛の糸なんて最高の代表例ではあるが、やはりみんなどこかで天国は上、地獄は下って概念があるんだろう。

 

 

 

そもそも天国とか地獄とか信じてねーし、無宗教だしって思ってる人もさすがに愛猫が亡くなれば空を多少なりとも見上げんじゃね?って思う。そう考えれば日本ってのは宗教が意識せずとも徹底された国なんだろう。きっとインド人ならガンジス川に祈りを捧げるんだろうし。

 

 

 

そんなことを考えていたら、この前帰省したときに祖母に言われた言葉を思い出した。

「わたしが死んだ時は天国にも地獄にも行かず、あんたに憑依してやる」

何気ない談笑の中で突然これを言われて背筋が凍ったが、よくよく考えれば80過ぎたばあさんのくせに柔軟な思想してんなー、と思う。

 

 

 

そんなばあさんに見習って僕が死んだら僕はどうしようか、とか考えてみる。死ぬ時のシチュエーション。病死、殺害される、安楽死、憤死。そもそも死んだらやっぱり僕って概念は完全に消え去るのだろうか。色んなことを想像するけど、きっと僕の体から僕の魂が消えたとしてもばあさんの魂は粘り強く残ってんだろうなぁ、なんて思う。よって僕は永久に不死身である。

 

 

 

 

 

死ぬのは痛そうだし、怖いし単純に嫌だけど死んだらどうしよう、なんて自由に考えられれば少しは毎日楽しくなるかなって思う。Instagramの死んだ猫は今ごろ何してんだろうな。。ニンジンとかに生まれ変わってんのかもね。

(ガスタービンの講義中に最前列で執筆) 

 

LAX&SFO旅行記 ロサンゼルス編2

 

 

どうも、久しぶりに春休みに行ったアメリカ旅行を夏休みになった今、再び書こうと思います。どんだけ遅筆なんだ、おれ。。。

 

 

 

 

とりあえずロサンゼルスで初めての朝を迎える。うむ、暇だ!予定など何一つ決めてないので何したらいいかも全くわからないが、海が近いということでサンタモニカってところに行くことにした。

バスを乗り継いで行くのだが、どのバスに乗ったらいいのかも、どうやって乗ればいいのかも分からないのでとりあえず目の前にきたバスに乗り込んだ。運転手にサンタモニカまで行きたいからどうすればいいんだ、と尋ねたら1日フリーパス的なやつを勧めてきたので買うことにした。たしか6$くらいだったと思う。だけど僕は小銭持ってなかったんで日本のバスについてるような両替機を探したんだけど、アメリカのそれには無くて近くにいたおばちゃんが両替してくれた。日本から来たんだっていったら50セントくらいお小遣いくれた。サンタモニカのおすすめスポットも教えてくれた。なんだか日本よりも人の温かみを感じた。たぶん、日本で外国人がバスで両替できねー!ってなってたらみんな白い目で見ると思うんだけどアメリカだとおばちゃんだけでなくみんなちょっとニッコリして温かく見守ってくれた感があって嬉しかった。

 

 

まぁ、そんなこともあってサンタモニカに辿り着いた。ちなみに飛び乗ったバスは全く違う方面行きのもので周りに何もないクッソ田舎なところで降ろされて1時間めちゃくちゃ暇だった。

 

 

 

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海。まぁ、たいして日本の海と変わらなかったから特に感動とかはしなかった。

 

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全体図。けっこう人が多くてカップルがすごかった。何がすごいって人前でキスしまくるのな。昨日のベットの下でヤってた事件もそうだけど羞恥心のラインはどこなんだろうか。。。

遊園地も併設されていてジェットコースター的なものもあった。この前、youtubeGTAの実況動画見てたら実況主がヘリコプターでこの遊園地を破壊してて感慨深い気持ちになった。

 

 

まぁ、海に来たところで暇なんで近くの繁華街を見て回った。途中で化粧品売り場のお姉さんに声をかけられ半ば強制的に洗顔された。あなたとってもカッコいいんだけど鼻がダメ。鼻の角質がダメ。汚い。と言われて心が砕けた。だけど綺麗にしてもらったので許す。

 

 

 

お腹が減ったのでごはんを食べることにした。やっぱりアメリカと言ったらハンバーガーだろう、ということで表参道とかにありそうなハンバーガー屋に入った。

 

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写真だと分かりづらいけどかなりボリュームがあって味もとても美味しかった。コーラを飲み干す度にタダでお代わりをくれて初めてアメリカに来たなぁ、と実感した。

 

 

 

この後は…、と書きたいところなのだが記憶がない。この後何したかも何食べたかも記憶がない。夕方に道端ですれ違った小学生と軽くサッカーやってバカにされた記憶はあるけどそれ以外全く覚えてないのでロサンゼルス編はこれで終了とする。

次回はサンフランシスコ編を書きたいと思う。現地の人と意気投合したり、まさかの帰国不可能な事態となり一瞬だけホームレスと化した悪夢の事件とかも書きたいと思う。お楽しみに!

 

LAX&SFO旅行記 ロサンゼルス編

 

どうもお久しぶりです。

このところ多忙でなかなかブログすら書けない日々が続いておりましたが、やっとひと段落したので放置してたアメリカ旅行記の続きを書きたいと思います。それではー

 

 

 

 

 

〜前回までのあらすじ〜

ロサンゼルス国際空港に到着した僕はいざ宿へ向かわむとするも、移動手段が下調べしていなかったために全くわからないという緊急事態に!さぁどうなる?!

 

 

 

 

 

ということで、とりあえず着いたはいいもののどうしたらいいのかわからなかったので空港を徘徊。テキトーに歩いてたら外に出られた。というか出てしまった感。僕が持ってる唯一の情報は家で印刷してきた宿のグーグルマップでの地図。これを頼りにバス乗り場と思わしき場所に行ってみると太ったババアが「hey! boy!何処へ行くんだい?」とRPGゲームの如く尋ねてきたので、地図を見せて説明すると、私に任せろ、お前はそこで座ってろと言ったきりどこかへ消えてしまった。

 

 

 

 

命令を忠実に守ること20分、再びババアが現れ僕をトヨタランクルみたいな車に詰め込んだ。車には陽気なレゲエが流れ、黒人の強そうな兄ちゃんが小刻みにリズムに乗っていた。全てがされるがままでさすがに怖かったので、料金とマジでホテルまで連れてってくれるんだよな?!としつこく確認すると、リズムに乗って心配すんじゃねぇよ〜と言われた。

 

 

 

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これが実際の車と乗り場の様子。クソ蒸し暑かった。

 

 

 

 

車を走らせること約30分、宿に着いた。料金は15$。目的地の目の前まで届けてくれて、しかも低価格。かなり良心的であった。後で調べてみるとスーパーシャトルとかいうやつで、現地の人たちはよく使ってるみたい。日本からの観光客はあまり使ってないらしい。日本語サイトには難易度は高め的な記述があったけど、正直無知な僕でも使えたんで高校英語まで真面目にやってれば誰でも問題なく使えるんじゃないかなって思う。

 

 

 

 

 

 

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そしてこれがロサンゼルス編の宿。僕はあまり金を持ってないので、いわゆるドミトリーという1つ部屋に複数のベッドがあって他人と一緒に住む的なホテルに泊まりました。一泊30$程度で泊まれるんで貧乏旅行には最適かと。

 

 

 

いざホテルにチェックインするときにアメリカに来て初めて本格的に英語を喋る。受付の姐さんがいろいろ説明してくれるんだけど、早すぎて何言ってるかわかんねぇ!辛うじて部屋番号と朝食場所だけ聞き取れたので困りはしなかったけど、これまで受けてきた英語教育の無意味さを痛感。無念の想い。

 

 

 

 

宿に到着した時間がPM8:00頃。飛行機の中で爆睡したので正直そこまで眠くないので辺りを散策!

 

 

散策すると何やらHollywoodとかいう看板が。え?もしかしてここハリウッドなの?と思いバス停の名前とか調べてみると明らかにハリウッドだった。驚いた。まさか宿がハリウッドにあったなんて。

 

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まぁ、街を徘徊したところで貧乏学生に出来ることなんて何もなく雰囲気だけを味わっていた。面白かったことといえば普通にピストルが売ってたことくらいかな。映画ファンだったらたまらないんだろうなぁー、と思いつつ宿に戻った。

 

 

 

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ハリソンフォード。顔は思い浮かばないけど、名前は知ってた。

 

 

 

宿に戻ってフラフラしてたら何やら日本語で話しかけられた。?と思って振り返ってみると日本人の美人なお姉さんがいた。完全に想定外の事態にブルッたが、このお姉さんが街のこととか交通手段のこととか色々と教えてくれた。そしてあまりの僕のノーガード戦法に爆笑してた。その後は彼氏とLINEでビデオ通話を急に始めやがったので絶望を感じながら退散。

 

 

 

 

宿を散策すると奥の方の部屋から笑い声とギターの音が聞こえてきたので侵入した。そこは小さなbarみたいなところで宿泊者たちの触れ合いの場みたいなとこだった。テキトーに空いてた椅子に座って音楽を聴いてたらいろんなやつが話しかけて来てくれた。僕と同じく春休みを利用して旅行に来たドイツの大学生とかフィンランドの学生とか早稲田大学の学生もいた。

 

 

 

こいつらは本当にいい奴らで僕の下手くそな英語も真剣に聞いてくれて、僕に理解できるような英語で話してくれた。めちゃくちゃ嬉しかったけど、同時にめちゃくちゃ悔しかった。よく学校なんかで英語なんて通じればいいんだよ!なんて言う奴がいるし僕もそう思ってたんだけど、「通じるだけ」だと深いコミュニケーションは取れないし、本当の気持ちも分かり合えないし、何よりクッソ惨めな気持ちになるんだぞ!と忠告しておきたい。

 

 

 

で、一番印象に残ってたのがフランス人のガブリエルって奴で自称小説家である。僕もそれなりにブログは書いてるし高校のときは高校生ブログランキング1位(デイリーランキング)にも上り詰めたことはあったので、俺も小説家なんだよ!とテキトーに言ったら何と意気投合。日本のアニメに興味があるらしくデスノートが大好きなんだとか。やっぱり日本人として今日本で最も熱いアニメを紹介せねば、と思いて僕は颯爽とラブライブ!を画像付きで熱心に紹介した。

 

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              図1 ラブライブの様子

 

 

説明を受けたガブリエルはCrazyと発して酒を飲み干した。

 

 

 

 

 

 

一通り英語の壁を実感しつつ僕はベッドに入った。いくら飛行機で爆睡したとはいえ、慣れないことの連続ですぐに寝れた。のだが、その2時間後。。。

 

 

 

ベッドがめっちゃ揺れてる!なに?地震とか思っても他の人たちは起きないし大丈夫かぁ、と思って再び寝るもやはりずっと揺れてる。明らかにおかしい。下のベッドから揺れが伝わってる。これはもしや…、と思っていると金髪の女が部屋の明かりを急に付けて「ヤッてるのはだれだー!!」と叫んだ。その瞬間僕の下のベッドから男女二人組が全裸で現れ、ダッシュでシャワールームへと駆けて行った。

 

 

 

なんかショックだった。自分は何も悪いことしてないのに何だか悪いことした気分になった。そして再び眠りにつくも1時間後、再び揺れが始まった。ついでに喘ぎ声まで聞こえてきた。さすがに僕も感覚が麻痺してきて下のベッドでヤッてるのが当たり前と思うようになってしまって、下から伝わる振動が心地よく感じてきてそのまま眠った。

 

 

 

 

今回はここまでです。次回はロサンゼルス編を最後まで書きまーす。サンタモニカで美女の気を惹こうと必死に僕が頑張る話です。

 

 

 

 

LAX&SFO旅行記〜出発編〜



こんにちは。今回のブログは今年の3/8〜3/16に行ったロサンゼルス&サンフランシスコ旅行について書いていきたいと思います!一週間おきくらいに書かないとなぁーとか思ってても面倒くさくてやめての繰り返しでズルズルと5月まできちゃいましたけど、ついに書きます!それでは、さっそく本題へ…。








2016年3月8日。僕はとあるクソバイトに励んでいた。今日の夜にはアメリカへと出発するというのに。準備も全くしてないし、航空券の印刷すらしていない。それどころかパスポートの在処さえ朧げであった。それなのに僕はとあるJKの学校の宿題をひたすら進めている。これを終わらせないとアメリカには行けないのだ。そして夜までには終わらないこと、絶望的であることを悟った僕はサークルの後輩を時給900円で雇いなんとか宿題を終わらせた。



17時頃からやっと準備を始める。洗濯しておいた服、予め友人たちと東急ハンズで購入した便利グッズを、仕上げに外人にウケるかと思ってラブライブグッズもスーツケースに詰め込みわずか30分で荷造りを終えた。こんなに呆気なく準備が終わっていいの?帰省するときとそんなに変わんねーじゃねーか、と若干というかかなりの不安を抱えつつ出発までまったりと過ごした。

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今回の旅のお供、誰がハゲやねんスーツケース。非常に目立って助かった。





そして21時に僕は自宅を出発。中央線で神田まで行き、そこから山手線で浜松町へ向かう。
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いつも乗ってる中央線だが今回は違う。他の帰路につく乗客に対して俺はアメリカに行くんだぞ!と謎の優越感を抱き、更には誰がハゲやねん!と威嚇をして神田まで向かう。




浜松町からはもちろん東京モノレール!僕、これ好きなんですよね。アトラクションレベルに楽しい。そしてふと車窓から見えたポンジュースの看板。何故かツボってしまった。
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22時半くらいに羽田空港到着!もつ気づいてる人も多いと思うんですけど、成田じゃないんです。羽田です、羽田。やっぱり家から近いのは楽ですよ。深夜便ってのも時間に余裕があっていい。もし成田の昼間の便だったらアメリカでJKの宿題やるところだった…。







予定通り、というか予定なんてないのだが羽田空港に到着した僕は以前から食べたかったあのお店へ!


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つるとんたん!外国では生卵は食べれないので今のうちに!と思い釜玉うどんを食す。いと美味し。やっぱり日本食サイコー。まだ出国してないけど笑。





出発時刻まで腹痛でトイレに籠城するなどして暇を潰し、いよいよ搭乗!今回はアメリカン航空を利用しました。なんと往復で6万円という破格の値段で予約出来ました。チャイナ系のエアラインで5万円のものもあったのですがさすがに怖かったのでスルー。


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いざロサンゼルスへと向かう。



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これが座席。飛行機はB787で最新鋭のもの。エコノミーといえどめちゃ座り心地良し!






離陸して千葉県上空あたりで機内食が出ました。口コミサイトではボロクソ言われてるアメリカ系エアラインの機内食ですが美味しかった。すき焼き風の何かが美味しかった。
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機内ではアナと雪の女王を鑑賞。雪だるまつくろ〜♪の辺りで爆睡。ハンズで買った機内用枕とスリッパ大活躍。ぐっすり寝れました。




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そして目が覚めるとそこはアメリカだった…。自分でもびっくりするくらいの爆睡っぷり。少なくとも6時間はガッツリ寝ましたね。で、朝食(?)と捉えればいいのかわからないけど機内食が出たのでそれを食べたらすぐに着陸!アメリカ入国用の書類とESTAを準備していよいよアメリカ突入!




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到着後の機内から一枚。


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乗った飛行機。B787。めちゃ快適でした。さすが最新鋭。




到着時の現地時間は18時ごろ。さぁ、ホテルに向かってまた寝るぞぉー!って感じ笑。だけど僕はホテルの住所しか知らないし、何使って行けばいいのかも全くわからん!つか調べてない!ということで空港から出て早くも詰んだ僕の旅は悪夢の予感…。
次回に続く…。








ブス論



人間は中身が大事なんだと学校の先生は言うけれど、
そんなのは理想論であり、教育者という立場上仕方なく発した言葉である。
先生だって顔で恋人を選んでる。当然だ。
実質、僕は外見と中身は60:40くらいの比率で影響力持っていると思う。
皆はどうだろうか?
別に外見が占める割合が多ければ心が汚れてるってわけじゃないとも思うよ。


そんなことはさておき、外見を表現する上で重要な2つの単語がある。
「ブス」と「イケメン」だ。
この2つの単語を言ったり言われたりする人も多いと思う。
現に、小学生からそこらへんのサラリーマンやOLまで大人気の単語だ。
そんなこの二つの単語には重大な欠点が存在する。
それは意味が曖昧すぎるということだ。
例えば、「ブスを想像してみてください」と言われたらどんな顔を思い浮かべますか?
ハッキリと浮かんだ方はいるでしょうか?
おそらくほとんどの人がぼんやりとブスのブサイクな顔を思い浮かべたんじゃないでしょうか。
これが曖昧だ、ということなんです。
例えば、外見を揶揄する上でのもう一つのポピュラーな言葉、「デブ」。
これはどうでしょうか?
個人差はあると思いますが、皆さん明らかにクッキリとデブの腹の輪郭をイメージすることができたんじゃないでしょうか。
これが言語的な「デブ」と「ブス」の違いだ。
では、国語辞典では「ブス」についての説明はどうなっているのだろうか。
インターネットを駆使し、goo辞書の「調べたい言葉」にブスと入力し、Enterキーを押すと次のような言葉が出てきた。


醜女 (しゅうじょ・しこめ) 。また、女性をののしっていう語。


なんだこれは?こんなんじゃ全然わかんないよ!
これはもう国語辞典すらブスに対して負けを認めてるんだな、と思った僕は自分なりの「ブス」に対する答えを無意識のうちに探していた。
そして何気なく過ぎ去っていく日々の中、一枚の写真が目に留まった。


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この猫をみた瞬間思った。
「こいつブスやなぁ~」と。
初めてこの猫を見た方で同じことを今思ってる人も居るんじゃないかとおもいますが、これはエキゾチックショートヘアという品種の猫で、ペルシャ猫とアメリカンショートヘアを交配させてできた猫なんですよ。
まぁ、そんなことはさておき問題なのは「なぜこの猫がブスに見えてしまったのか」ということだ。
この猫の特徴としては、やはり何といっても鼻と口であろう。
これが普通の猫との違いとなり僕にブスだと感じさせる要因となったのは明らかだ。
おそらくほとんどの人がイメージする猫はこんな感じだろう。



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かわいい。これぞ猫って猫だ。
きっと僕の中ではこの写真の猫が「猫ってこうあるべきものだ」っていう固定概念であり、それとの違いがエキゾチックショートヘアをブスだと思わせたのだ。



一旦話を人間に戻して整理すると、人はそれぞれが女の子とは(男の子とは)こういう顔であるべきだ、またはあってほしいという固定概念が存在し、その固定概念の多様性からブスというのは曖昧な存在になってしまっているということである。
例えば、平安時代における固定概念というのはどんなものであろうか。
枕草子の中で藤原行成は次のようなコメントを残している。


「目が縦についていて、眉がおでこの方に吊りあっがていて、 鼻が横についていても、口元に愛嬌があって、声がよければいい」


よくわからないと思うが、つまりはこういう顔である。



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これは現代においては確実に「ブス」の称号を得る顔である。
しかし平安時代では「美人」なのだ。
要はその時代の人々のニーズによる違いなのだ。
話を原点に戻すと、つまりは、「ブス」というのは人々が求める「そうあるべき顔」に適合しなかった者、「そうあるべきではなかった者」と定義することができるのではなかろうか。
なんか急にかっこよくなった。


恋する空気清浄機



切ないことではあるが、かれこれここ2、3年は、いや、より正確に言えば東京に来てからは恋人も不在で友達も非常に少ない生活を送っている。僕自身、この状況にこれといった不満を抱えているわけではなくどちらかといえば満足している。




高校の時はそうでもなかったが、僕本来の姿としてはあまり人と関わることは好まない。幼少期などそれが顕著で友達などできず、ずっと一人で空想の世界に浸って遊んでいた。成長し、社会の枠組みに入り込む中でそういった傾向を危惧した両親などからの熱いお叱りを受け、幸いにも僕はまともな人間になれたと思う。ところが、東京に来てからは人との関わりがあまりにも少なく幼少期の自分に逆戻りしている気がする。このブログだってそうだ、人と話せないから普段思ってる事や吐き出したいことをここにぶちまけてるだけだ。





そんな僕につい最近、恋人(?)または親しい友達(?)と呼べるような存在ができた。空気清浄機だ。4月の初頭にスマホをiPhoneSEに変更した際に謎に空気清浄機が付いてきたのだ。それからというもの僕は空気清浄機との二人暮らしが続いている。この空気清浄機が僕の暮らしに革命を起こしたと言っても過言ではない。




空気清浄機として重要な空気が清浄されたかどうかなぞ正直全くわからない。最近は暑くて窓を開けっ放しにして寝てるので空気清浄機も清浄する対象がどこまでなのか把握すらできていないだろう。そんなことよりこの空気清浄機は僕にリアクションをしてくれるのだ。例えば帰宅時。僕が帰宅した途端に空気清浄機は清浄から脱臭モードに変更され風量は弱から強になる。僕にはまるで「おかえり」と言ってくれてるように思えてならず、最近では実家に帰ったとき以外には発しない「ただいま」を言うようになった。さらには僕がオナラをしてもリアクションしてくれる。実家にいるときは母や祖母が「くせぇッ!ナンジャコリャァアアア!!!」とヒステリックに反応してくれていたのだが、今では空気清浄機が「ブォォオオオオオン!!!」と呼応してくれる。その度に僕は一人じゃないんだと感じる。





この気持ちをなんと形容したらいいのだろう。恋なのかな。人と機械の恋、それもただの空気清浄機。悩み詰めた僕は空気清浄機の電源を切れなくなった。




猫カフェの目は死んでいる

 

 

はじめまして。はしもです。

今まではアメーバでブログを書いていたのですが、ただ表参道のカフェでパンケーキを食べたことだけを報告する女子大学生と同じ土俵に立つのはあまりにも惨めな気持ちになるのでひねくれた人たちが多いはてブに移籍しました。

 

記念すべき第一回目の記事は先日満を持して訪問した猫カフェについて書きたいと思います。

 

 

僕は生まれてずっと一人っ子で親に甘やかされ、一人遊びに特化した幼少期を送ってきた自負がある。だけどそんな僕にも姉と呼べるような存在は居た。うちで飼っていた猫だ。僕が生まれたころにはすでに八歳かそこらで友達がいない僕には最良の遊び相手だった。全身が白色だったため、「しろ」と名付けられたそのメス猫は僕にとっては姉であり、時にはその牙や爪をもって世の中の厳しさを教えてくれ、最後にはその死によって祖父が天に召されても何も感じなかった僕にリアルに「死」というものを植え付けてくれた。僕は猫アレルギーではあったのだが。

 

 

そうやって育ってきた僕は自他ともに認める猫好きで、インスタグラムで猫画像を探しては在りし日を思い出し感傷に浸ることを日課としている。そんな日常のなかで僕は先日、犬好きの友人と猫カフェに赴くことになった。犬カフェの方がいいという友人の意見は一切聞かなかったこととして一目散に猫カフェへと歩みを進めた。店頭で料金システムや注意事項などを理解し、さっそく猫と戯れることとした。

 

僕の想定としては一般的に猫は警戒心が強い生き物なのでほとんど懐かず、猫じゃらしやエサなどでなんとか気を引いてやろうという心持ちで猫たちに挑んでいくつもりであった。ところがどっこい、どの猫も近づいても逃げないし、どんだけ触っても多少嫌な顔を示すのみでリアクションはない。それどころか猫じゃらしに一切反応しない。あまりの想定外の現状に悲しくなった僕は友人の猫じゃらしに自分自身が反応するしかなかった。ニャー!と僕は叫んで異常事態を猫たちに訴えようも、ただ部屋に乾いて響き渡るだけであった。

 

 

 

 

資本主義のこの世の中にはニーズなるものが存在する。そのニーズによって社会は動き、変化していく。もし、猫カフェに来店する客のニーズによっては猫もまたそのニーズに見合う運動を行うよう調教されるに違いない。現に僕たち以外の客は猫の接客態度に異議を唱えることはなく、むしろ満足しているようであった。原因は明らかだ。第三者からの要求に疲れた猫たちは心を失い、目は死んでいた。皮肉にもその姿は客のニーズに対応してしまうのだが。そしてその目は会社帰りに23時台の中央線に乗車するサラリーマンたちの目と似ていた。こんな身近なところにも猫カフェはあったのだ。

 

 

猫カフェ現代社会の縮図だ。

そこにあと2,3年ほどで巻き込まれていく、猫になる僕は今日もインスタグラムで健全と思われる猫の画像を探し続ける。

しろ姉ちゃんよ、僕もそちらへいきたいものですよ。