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NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

塾の教え子がサッカー賭博をしていた話




唐突ではあるが、僕はバイト先の塾で生徒の賭博行為を目撃した。野球賭博が話題となっている世の中で一応先生という立場である僕もこの行為には敏感にならざるを得なかった。



事の発端はあるサッカー部員の一言だ。
「明日の試合、ぜってー負けるから面白くねぇー!」
そりゃそうだ。負けると分かってる試合やるなんて全く面白くないよな。僕は深く共感した。ところが、別の生徒が思いがけない一言を発した。
「じゃあ、金賭けようぜ!」
「いいなそれ!面白そう!じゃ、おれは負ける方に賭けるね!」 
「おれもおれも!」
このやりとりを聞いた瞬間、僕の脳内はパニックに陥った。なんで?なんで負けると分かってる試合に賭けるの?バカなの?しかもなんでそれに乗り気で答えてんの?あとプレイヤーが自分の試合に賭けたら、しかも負ける方に賭けたらイカサマし放題じゃん。あとなんで二人とも負ける方に賭けんの?成立してねぇじゃん。




あまりにも意味不明な会話に僕は居ても立っても居られず、賭博がどうこうよりまずは彼らの頭がイカれてることを優しく指摘した。それを受けてサッカー部員の彼が信じられない一言を発した。
「そっかぁー、確かに賭けは成り立たないよな。じゃあ、おれ負ける方はやめて勝つ方に賭けるわ」
はぁ??!!?
そういう問題じゃない。賭けの対象に第三者以外が!完全な当事者が関与するのがダメなんだよ!野球賭博と同じじゃねぇか!でもまぁ、勝つ方に賭けるならいいか。って、いやいやいやいや!




僕のツッコミは完全無視された上で二人の中で詳細な賭けのルールが取り決められていく。どうやら試合の勝ち負けのみならずスコアまで当てる必要も出てきて、賭け金も100円から300円、最後には500円にまで膨れ上がった。
しかしこの時点で流石に彼らも両者とも賭けが外れるという状況が想像できたようでその際のお金のやりとりで揉め始めた。途中から完全無視されたため、ずっと傍観していた僕も我慢できなくなりつい口を出してしまった。



「キャリーオーバーでいいんじゃない?」



この助言に激しく賛同した彼らは明日の試合のみならず来週の試合までどんどん賭け試合を増やしていった。もうその瞬間から僕の中で彼らのあだ名は決まった。満場一致の文句なしで「笠原容疑者Jr.」。





ギャンブルするのは君らの勝手だけどいい加減勉強してくれよぉ!という僕の悲痛な訴えは笠原容疑者Jr.たちには遠く及ばなかった。