NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

寂しさを埋めるくらいなら

 

 

半年か1年くらい前から1ヶ月に一回くらいのペースで大量の血便が出るようになった。便器が鮮やかな赤で染まるほどの。どーせ痔だろって思ってたんだけど、看護師の友達に面白半分で肛門壊れたんやけどwwwってLINEしたら急にマジなテンションでできるだけ早く病院行け!って即返事返ってきてしかもここの病院行けってとこまで言ってくるもんだから、え?もしかしてやばいんすか?とようやく事態を把握し始めた。"慣れ"というものは時に恐ろしい。1ヶ月に一回急に便器が真っ赤になるという通常あり得ないことを半年以上も続けたせいで、それが当たり前だし生理かな?くらいにしか思わなくなっていた。それにあまりにも鮮やかな赤色なので綺麗だなぁ〜とか、むしろ血便出た日はラッキーみたいな捉え方をしていた。きっとそう考えることで恐怖から逃げ、現実から目を背けていたのだろう。だけども僕は明日、ついに大腸内視鏡検査に挑む。自分の肛門ととことん向き合う。最悪癌が見つかったとしても残りの人生楽しく生きていくしかない。人生いつだって目標はG1制覇。

 


心の中ではどうせ痔でしょって思ってるからこんな余裕なこと言えるんだけど、現時点では癌の可能性はわずかに残ってるわけでこんな状況なかなか若い時に巡り合えない。だからせっかくだしもしも癌だった時のこれからを考えたら急に寂しくなってきた。せっかく車買ったんに意味なくなるんかなーとか、結局愛とは何かわからんままやったなーとか。あの時こうしていればとか思うけど、どっちみち肛門からめっちゃ血でるし、もし婚約者がいたらもっと辛かったんやろうなとか考える。仮に癌でもう死ぬよってなれば残りをどうやって生きていきたいのか10秒くらい考えた結果、誰かにずっとそばにいて欲しいと思った。その人の人生を捧げるくらいに。めちゃくちゃわがままだけど。しかも別に誰でもええわって思った。さすがにその辺のおばさんとかは嫌よ笑。

 

 


結局寂しさなんてそんなもんで、常に誰かで補えるものだし特定の誰かである必要は根本的にはないのかもしれない。だから不倫とか浮気は消えないし、今宵もどこかで意味のないセックスが消費されていく。寂しい人同士が繋がれば結局そうなる。くだらねー。目的を果たすためだけにおちんぽを挿入されてる女がいる一方、僕はひとり孤独の中で肛門に内視鏡カメラ挿入ですよ。でもセックスに自分が消費されていくくらいならこっちの方が全然いいや。どんなに寂しくてもひとりで酒飲んで飲みまくって血便出してまたカメラ挿入する方がいいや。寂しさに寄り添うことで優しさを演じることは一時的にはいいのかもしれないけど、寂しくなくなったらお互い必要なくなるでしょ?そうやって別れて寂しくなってまた別な誰かと寂しさを埋めあって。人間ってこうやって循環してるんだなって。こんなこと大腸内視鏡検査を受けることにならないとわからなかった。この検査は人によっては激痛らしいんだけど、今の僕には受ける価値がある。受ける前から人生というものがわかった。本当にありがたい。そう考えることで明日の検査の恐怖から逃れる僕。本当は誰かに大丈夫って言って欲しい。めっちゃ不安やし寂しい。ほんとクソだね。糞したら血めっちゃでるけど。

 

 

 

(最近ビートルズのIn My Lifeの歌詞が心に響く。一見単純にみえるかもしれないけどあの歌詞は色んなこと想像できるよ。ほんと。)