サブスクリプションという便利な仕組みのおかげで、今年もいろんな音楽を聴けました。「あの時の自分はこんなの聴いてたんだ〜」と振り返るためにも、2020年に聴いた曲の中でよく聴いた、もしくは心に残っているものをいくつかピックアップしてまとめさせていただきます。
それではまず一曲目!
vulfpeck/Wait for the Moment
今年はも〜⤴︎この曲を一番聴いたし、この曲を通してvulfpeckが大好きになった一年だったと思う。この曲は、思わず身体をリズムに乗せて歌いたくなる曲で、英語だから何言ってるのか全然わからないけど、なんとな〜く言いたいことが伝わる気がしてくるくらいに音楽パワーがすんごい曲なんです。中でも、ベースのジョー・ダートのプレイがめちゃくちゃ上手くて、音も本当に良くて。今年買ったMarshallの良いスピーカーで聴くと、ほんとにこのスピーカーを買ってよかったなぁ〜と思わせてくれる、本当に素晴らしい曲でした!たぶん来年もたくさん聴くと思うよ。
Homecomings/Cakes
実はですね、就職で離れ離れになってしまうのを機に、今年の三月に彼女と別れたんですよ。正直別れたとしても新しい生活へのワクワクが上回って、そんなに引きずりはしないだろうなぁ〜と思っていたんだけど、いざ別れるとなると、これがもう、かなしくてかなしくて。そんな時期にこの曲と出会って、東京から地元に帰る飛行機の中や、新しく買った車の中で、なんとなく楽しかった瞬間を思い出しながらこの曲を聴くんです。
優しいことは忘れないでいる
いつだって、さよならの後には
似ているものを思い出してみる
知らないことばかり、数えてさ
という歌い出しの歌詞が心のまんなかに刺さって刺さって。そしてサビでは「こうならないように歩いてきたのだ」というフレーズがあって、ずっとどういうことなんだろう?と考えているんだけど、なかなかよくわからなくて。そうやって心の中でもやもやが続くんだけど、それをさらっと流してしまう綺麗なメロディー。音楽っていいなぁ〜と改めて思いました。
笹口騒音ハーモニカ&平賀さち枝/春の窓から
僕は平賀さち枝ことさっちゃんを上でも紹介したHome comingsとのコラボ曲で知ったんだけど、さっちゃんがねー、ほんとにかわいい。別に音楽的に上手いとか、新しいことをやっているわけじゃないけど、かわいさと素朴さをこんなに上手く表現されるとファンになるしかねえよ〜〜って感じ。そんなさっちゃんの曲で一番好きなのがコレ。笹口さんのハーモニカが哀愁漂う音で、それをバックにさっちゃんに歌われると心に響くんですわ。イントロのアコギのアルペジオも大好き。
Freemom/Get up and Dance
これはね〜、ファンクですよ。踊りたくなる!今年は新卒で入社したばかりだったから製造実習というのがあって、夜勤をよくしてたんですよ。普段からわりと早寝早起きの健全な生活スタイルな僕にとってはこれがキツくて、夜勤をしてから白髪が生えてきたりといろいろ困っていたんですけど、夜勤終わりの朝の帰り道。これが気持ちよかったんですよ。ちょうど真夏の時期だったから、クソほど青い空とアルプスの山脈を眺めながら、これを聴いて帰る。これたまらんかったのです。今思い出すと夜勤もそんなに悪くはなかったのかな、なんて。
Theo Katzman/Brooklyn
この人はですね、最初に紹介したvulfpeckというバンドでボーカル、ギター、ドラムを担当している人です。ふつうグループとは別にソロ活動をする場合だと、ソロでは結構凝ったというか、あんまりウケが良くなさそうな曲をやるパターンが多いと思うんだけど、vulfpeckの場合は何故かそれが逆で、メンバーのソロ曲の方がめちゃくちゃ聞きやすい。中でもTheoのソロはいいっすよ〜!普段洋楽聴かない人でもすんなり聴けるんじゃないかなぁ〜って思うので、特にオススメです!ドライブ中に聴くと良い感じですよ!
SHE IS SUMMER/会いに行かなくちゃ
まさに「今どき〜」って感じな曲。おそらく作曲陣がプロ中のプロが集まっているっぽくて、音と演奏が良い。主張しすぎないちょうどいいバランスのカッティングギターの音が好きでこの曲(ストラトキャスターの音じゃん〜って思いながら)をよく聴いていると、「そのために僕はここで働いている。会いに行かなくちゃね。」という歌詞がやたらと耳に残って、そうか〜俺も働いてるんやなぁ〜と、ふと思わせてくる。会いに行く相手はいないのに。
Prince/Xtralovable
今年のプリンス枠はこの曲かな。今年はですね、主張するベースラインとさりげないカッティングギター。この二つが揃えばのめり込んでいく傾向があった僕なんだけど、それがしっかりとプリンスに対しても発揮。いろんな曲を聴いてきたけど、やっぱりプリンスは抜群に上手い。それにこんな感じの曲は絶対日本人にはできないよね。やっぱりこんな曲と出会うために洋楽も聴いてるんだよなぁ〜と改めて思うぼくです。2020年もプリンス最高!
ラブリーサマーちゃん/LSC2000
ものすご〜くoasisを意識したであろう音で徹底されたラブサマちゃんのアルバムから一番好きな曲をピックアップ。大抵こういう洋ロックの音を思いっきりコピーするのってダサく聞こえるものだと思うんだけど、サブサマちゃんの声との相性がいいのか、なかなかカッコいい!ライブで聴いたらもっとカッコいいんだろうな〜、なんて思うくらいに。くそ〜、コロナが邪魔で仕方ねー!
The Rolling Stones/Beast of Burden
今年はけっこうキャンプをする機会が多くあって、その時に友達と昔のロックをかけながら焚き火をするのが恒例というか、暗黙の了解というか、そんなノリだった。ビートルズとか、ザ・フーとか、いろんなのをテキトーに流してたんだけど、僕はローリングストーンズが一番しっくりきましたねえ。なんというか、疑う余地もなくギターの音がいいんですよ。今時のばかり聴いている耳にとっては逆にこのシンプルな音が新鮮で、新しく聴こえるんですよね。この曲はテレキャスターのハーフトーンの音なのかなぁ。鋭い切れ味のなかに優しがあるというか、いや〜、大好きな音がまた一つ増えました。
王舟/Thailand
王舟が日本のおしゃれ音楽好き界隈でどうやら流行っているらしいことを元々なんとなく察知していた僕なんだけど、その界隈があんまり好きではなくて、そのせいで王舟をあえて聴かずに過ごしてきたのだが、素直に反省。王舟、めっちゃいいよ。なんか思ってたおしゃれ感と違ったし。むしろ、Where is Thailand?と連呼してるのがダサく思える。一体タイにどんな思い入れがあるのだろう。。それは良くわからんし、歌詞もタイはどこですか?しか頭に入らんが、曲は聴きやすいしとてもいいですよ!
阿佐ヶ谷ロマンティクス/La La Means I Love You
これは、プリンスの特に有名でもなんでもない曲を日本のサブカルバンドがカバーしたという、誰もその事実に気づかなさそうな一曲。僕も最初はこれをプリンスのカバーだと気づかずに聴いていて、ふつうにいい曲だなーと思っていたんだけど、ある時プリンスをテキトーにシャッフルさせて聴いていると、ん?なんかこれ聴き覚えあるぞ!となって、すぐにプレイリストを漁ってみると、まさかの日本のサブカルバンドの曲と合致。マジでびっくりした。それにしても、プリンスをカバーするサブカルなんてあるんすねえ〜。素晴らしい!実際、阿佐ヶ谷ロマンティクスは他のオリジナル曲もよくて、聴きやすいですよ〜。おすすめです!
サニーデイサービス/センチメンタル
僕はサニーデイも実は結構好きで、ドライブ中によく流している。この曲は、ギターのソロがめちゃくちゃかっこよくて、思わず耳コピしてみました。うまく弾けないけど笑。一応は、僕の持っているやっすいテレキャスターでもなんとなく雰囲気は寄せることは出来たので、自分を褒めたい。笑。それにしても、カッコいいって思ったフレーズを弾けるようになるって楽しいね。自己満の世界でしかないけれど、なんとかギターをダシにしてモテたいなぁ〜、なんて。(こういう考えがいっちばんダッサイ笑)
aiko/青空
いや、もうね、別にこの曲好きでもないんすよ。ただ、今年の三月に北海道を半周くらいする旅をしててその時にアホほどみんなでaikoを聴いてたんですよね。で、その時なぜかこの曲にハマっちゃって何十回も聴いたせいで、今になってもこの曲のイントロを聴くだけで、北海道の無限にも思える長い直線道路を思い出してしまう。逆に北海道に行ったらaiko聴きたくなるのかなぁ。なるのだろつなぁ。そういえば、僕は前々からaiko好きな女は地雷説を唱えてます。デートのときには、aikoとか好き?と質問するように心がけています。
John Powell/Test Drive
これはですねー、ヒックとドラゴンという映画のBGMでもあるらしいんですけど、実は競馬中継のG1パドック解説の時に流れるBGMでもあるんです。この曲が流れる中で女性アナウンサーが「第65回有馬記念、パドック推奨馬は2番、6番、8番、9番、14番の5頭です」とか言うんですよね。で、この曲が結構カッコよくて、僕はこれを聞くといよいよG1だな、と勝負師のスイッチが入るわけなんです。まさか作曲者もこの曲が競馬に使われるなんて思ってもなかっただろうなぁ。。
Scary Pockets/I'm Coming Out
こちらは、ちょうどクリスマスイブかそのへんのもう今年も終わるよ!ってくらいの時に発掘しためっちゃいいファンクバンド、Scary Pocketsがダイアナ・ロスの名曲をカバーした、一曲になります。このバンドもvulfpeckと同じようにベースがいいんすよ。それに、ファンクへのこだわりが強くて、oasisのWonderwallすらもファンクアレンジでカバーしちゃうんですよね。このバンドを通して、昔の名曲をいろいろ知っていくんじゃないかなー、なんて。そして2021年に僕が聴く音楽はそこが基準になっていくような気が。今年の終わりの終わりにこんないい出会いがあってよかった。音楽ってね、やっぱり楽しいね!2021年もよろしく頼むよ。