NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

なぜ人はエロ動画に中出しを求めるのだろうか

 

わかる人はわかると思うけれども、AVいわゆるエロ動画の人気ジャンルの一つに中出しがある。わからない人に詳しく説明すると男優が険しく反り立つ如意棒を女優のブラックホールの中に挿入し、そのまま射精するというジャンルである。重要な点としてあげられるのは、まず第一にコンドームを装着していないこと。そして、擬似精子を用いていないことである。つまり、避妊せず妊娠の危険を伴った性行為の観戦を多くの男性が熱望しているのである。

しかしよく考えてみて欲しい。男女の性行為や女性の身体を見て興奮するのはわかる。特殊な性癖やフェチズムがあるのもわかる。一番分からねえのは中出し、おめーだ。AVというのは出演する男女が愛を確かめ合うのではなく、それをパソコンやテレビ、スマホを通して真剣な顔で視聴している男性を興奮させることが目的なのである。であるならば、そこに妊娠リスクが必要になる理由がわからない。第一、本物の中出しだったとしても女優はピルを飲んでいるだろうし、本当に妊娠するということはありえない。それはもちろん視聴者の皆さんは理解している。なのに大衆は皆、中出しを求める。よくAVサイトのコメント欄には「これは擬似中出しですね。がっかりです。☆★★★★」「参考になります!ありがとうございました!」という高尚な会話が繰り広げられている。一体彼らは中出しに何を求めているのか。

 


乱立する都会のビルの工事予定も、その地下を走る地下鉄のダイヤも、この日本社会においては全てが正確に刻まれていく。目的地までの道のりが分からなくてもスマホがあれば問題はない。あまりにも便利で、かつ正確な環境で生きている僕たちはそれに慣れすぎたのかもしれない。その弊害なのかめんどくさいクレーマーやモンスターペアレントTwitterで正義を振りかざして絡んでくるフォロワー0人のタマゴアイコンの人とか。どっからそんなに怒りの感情が生まれてくるんだよって人間がうじゃうじゃ見えるようになってきた。で、結局やつらは何に対して怒っているのかを考えてみると、嘘をつかれること、騙されることに対して声を上げてるんじゃないかと思う。芸能人の不倫だって実際僕らの生活に関係ないし、アンジャッシュのコントの面白さが変わるわけではないよね。だけど、佐々木希という綺麗な嫁がいるのにも関わらず多目的な場所で複数の女性と多目的な関係を結んだ、というのが想像と違う!騙された!って感情を誘発し、炎上していくのであろう。

 

 

つまりはこれ、中出しと一緒。どういう経緯で中出しというジャンルが登場したのかはよく知らないけど、それが出てきたのならしょうがない。AV業界としては中出しがスタンダードになっている今、中出しをしないわけにはいかない。けれども大半の女優は中出しを嫌がる。そこで編み出されたのが擬似精子なのである。それっぽい白い液体で視聴者を欺くという手段を取ってきたのだ。こうなってくると視聴者側としては特に中出しを求めているわけではないのにも関わらず、たまたまみた作品が中出しを全面的にアピール→実は本物の中出しではありませんでした〜という不意打ちを食らってしまうのである。この攻撃を受け続けた視聴者の中からごく稀に中出しに対して異常な執着心を持つものが現れる。自分と同じ被害にあって欲しくないという正義の心を持ったその人は、あらゆる作品の中出しが本物かどうか判別しコメント欄に情報開示してくださるのだ。そのうちそのレビューには多大な支持が集まり、やがて大衆は深く考えることもせずに中出しに熱い思いを抱くことになる。もうそこにはエロとかそんなのは関係ない。"騙されたくない" この感情が全てなのである。

 

 

自分が本当に求めているものは何だろう?とか、実は中出しである必要ってないんじゃないかな?と考えてみることとか。ふと立ち止まって整理してみると、いろんなことが見えてくる。そんなことを考える時にはいつもと違う景色、環境があると思考は進む。なるべく人も少ないところの方がいい。ということでやっぱね、山に登ろう⛰自然と遊ぼう🌲