NIKKI

なんかお腹痛いなぁ…って思った時に書いてるブログ

悪夢・大阪杯(G1 芝2000m)

 

春。それは出会いと別れの季節。僕の勤める会社でも、退職や異動がいつもより多く広報に載っていた。自分の周りで言えば、OJTとして色々指導してくれた先輩の異動と、入社年次は1個上だけど年は3つ下の先輩(後輩??)の加入。自分自身の仕事内容は特に変わらないが、職場の若手メンバーが着々と増えてきて、職場内勢力が拡大しているのをひしひしと感じる。

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先週の昼休みに、加入してまだ二日しか経ってない先輩(後輩)が突然こう切り出した。

「自分、失恋したばっかりなんですよね…」

…。えっ…?なんだその香ばしい話は。というか、そもそも彼女いた事を知らんかった。詳しく語り出す彼の目には明らかに失意が感じられ、女性という生き物に対する不信感が募っているようだった。だが、それを解決する術をまだ知らない為か、女性との嫌な思い出を別の女性で上書きしようとしていた。まだ23歳だもんな。26歳の僕から言わせて貰うと、そんな気持ちの時は誰かで紛らわすんじゃなく、ただただシコる。めちゃくちゃシコる。自分の精が尽き果てるまでシコれば、大抵のことはどうでもよく思えてくるし、誰かを傷つけることもない。まさにSDGsだ。好きなAVメーカーはSODだ。

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信じていた人に、裏切られる。これは中々辛い。立ち直るにも時間がかかるし、何より立ち直り方が分からない。相手が100%悪いのか、自分にも非はあるのか。反省すべきことなのか、完全に忘れるべきことなのか、それがよく分からなくなって、自己嫌悪に陥る。先輩(後輩)はそんな様子だったから、とりあえず夢中になれるものが欲しいという本人の要望もあり、趣味としてギターをお薦めした。おそらく、モテたいという気持ちが強いのだろう。その次の日にはギターを買いに行ったので、ちょうどいい粗大ゴミの処理ができると思った僕は、いらなくなったアンプやエフェクターもプレゼントした。辛い恋愛を忘れられるほどギターを上手く弾けるようになる頃には、きっと時間が解決してくれているのだろうけど、次の恋には役立つといいな。

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色々と自分の経験を振り返ってみても、信じる、ということはとても難しい。僕は、基本的には相手は相手だし、結局のところ他人なのだから、信じることでプレッシャーみたいなものを感じさせてしまうのは、なんだか申し訳ないな、と思ってしまう。同様に、相手に100%信じられるのも気持ち悪くて、信じるにしてもせいぜい30%くらいにしときなよ、と思う。僕の人間に対しての考え方はこんな感じなのだが、本当に難しいのは、馬。馬だよ、馬。ほんっっっとに難しい。競馬って。
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今週末、僕は信じて疑わなかった。調教のタイムも、枠順も、パドックも、なんでもいいとすら思っていた。買った馬券は三連単1着固定。オッズ的には旨味はないが、もちろん単勝もしっかり買った。それほどまでに信頼していたのだ。エフフォーリアを。コントレイルも、グランアレグリアも、クロノジェネシスも、かつて「銀行」と呼ばれた馬たちをことごとく破綻させ、己自身も「銀行」と呼ばれるに相応しい、G1単勝オッズ1.5倍以下の立場となって初のレースを迎えたエフフォーリアを信じない理由がなかった。先週の高松宮記念で惨敗を喫してもへこたれなかったのは、大阪杯のエフフォーリアで的中させる自信があったから。渓流釣り用のちょっといいリールを買ったのも、エフフォーリア銀行でお金が1.5倍になると思っていたから。結果、9着。

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惨敗直後、僕は目の前の結果を信じることができず、無意識のまま中山12Rと阪神12Rに手を出してしまった。しっかり負けた。ギャンブルの辛い出来事をギャンブルで上書きしようとしても、傷を深くするだけだった。信じていたのに、裏切られるのはとても辛い。気持ちは重く、財布は軽くなった。とりあえず、シコろう。